Record Jacket 《佐藤千夜子》
(2022.04.27改)
1897(明治30)年、山形県天童市生まれ、本名は佐藤千代。
当時としては希有なエリート・コース、東京音楽学校(現東京芸大)を中退。
1925(大正14)年、ラジオ放送が開始されラジオを通して歌うようになる。「青い芒(すすき)」でレコードデビュー。
中山晋平節を世に広め、古賀政男の才能を発見したことで、それ以後の日本大衆音楽史の発展に大きな功績がある。華々しくかつ浮き沈み激しい人生は、NHK朝の連続テレビ小説「いちばん星」のモデルとなった。
曲 名 (50音順) 作 詞
作 曲
編 曲♪ 歌 詞
■ 解 説●愛して頂戴 (1929年7月) 西條八十
中山晋平♪ ひと目見たとき 好きになったのよ
何が何だか わからないのよ …
■●青い芒 (1925年) 野口雨情
中山晋平♪ 青い芒に螢の虫は
夜の細道 夜の細道
通うてくる …
■●影を慕ひて (1931年) 古賀政男
古賀政男♪ まぼろしの
影を慕いて 雨に日に
月にやるせぬ 我が想い …
■●ゴンドラの唄 (1934年)
吉井 勇
中山晋平
♪ いのち短し 恋せよ少女
朱き唇 褪せぬ間に …
■東宝映画『生きる』主題歌。
●東京行進曲 (1929年) 西條八十
中山晋平♪ 昔恋しい 銀座の柳
仇な年増を だれが知ろ …
■文壇の大御所と謳われた菊池寛が講談社の百万部雑誌『キング』に連載した同名の人気小説を、日活で映画化したとき、その主題歌は西條八十に作詞を頼み、中山晋平が作曲した。●波浮の港 (1928年) 野口雨情
中山晋平♪ 磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る
波浮の港にゃ 夕やけ小やけ …
■ご当地ソング●紅屋の娘 (1929年) 野口雨情
中山晋平♪ 紅屋で娘の云う事にゃ
サノ 云う事にゃ
春のお月様薄曇り …
■ご当地ソング
詩は1921(大正13)年3月号の「令女界」に発表された野口雨情の「春の月」である。
曲名が「春の月」から、歌詞の流れに沿って「紅屋の娘」に変えられたのは1926(昭和元)年である。