Record Jacket 《三橋美智也》
(2022.02.09改)

 1930(昭和5)年11月10日北海道上磯町(現・北斗市)生まれ。
 [異名]ミッチー(1978年、この名で若者向けラジオ番組のパーソナリティとして人気になり、
        1980年にはカップ麺「激メン」のCMで映画『サタデーナイトフィーバー』のパロディでダンスを踊り話題と
        なった。往年のヒット曲をディスコ調にしたものをミッチー名義で発売)

 幼少から母に民謡を習い、11才で全道民謡大会で優勝。“民謡の天才児”と称えられた。
 1954(昭和29)年に「酒の苦さよ」でデビュー。同時に明治大学に進学。1955(昭和30)年に「おんな船頭唄」が大ヒット。たちまち人気歌手の仲間入りをした。

 ◆ベストテン
 1位 哀愁列車 (1956年)
 2位 星屑の町 (1962年)
 3位 リンゴ村から (1956年)
 4位 夕焼とんび (1958年)
 5位 赤い夕陽の故郷 (1958年)
 6位 あの娘が泣いてる波止場 (1955年)
 7位 おんな船頭唄 (1955年)
 8位 達者でナ (1960年)
 9位 岩手の和尚さん (1958年)
 10位 古城 (1959年)

曲  名 (50音順)作 詞
作 曲
編 曲
♪ 歌  詞
■ 解  説
あゝ大阪城 (1960年)
あゝ大阪城(三橋美智也)
高橋掬太郎
細川潤一
♪ 石垣青く 苔()りて
  恨みは深き 濠の水 …

哀愁平野 (1969年)
哀愁平野(三橋美智也)
柴田良一
藤本卓也
♪ 思いをこめて 振り仰ぐ
  山は紫 煙る峰 …

哀愁列車 (1956年)
哀愁列車(三橋美智也)
横井 弘
鎌多俊与
♪ 惚れて 惚れて
  惚れていながら 行くおれに …

赤い夕陽の故郷 (1958年)
赤い夕陽の故郷(三橋美智也)
横井 弘
中野忠晴
♪ (おーい)
  呼んでいる 呼んでいる
  赤い夕陽の故郷(ふるさと)が …

赤い林檎ッコ (1961年)
赤い林檎ッコ(三橋美智也)
藤間哲郎
櫻田誠一
♪ 林檎畑に ヨ はや日は落ちて ヨ
  海山千里に 風がふく …

あの娘が泣いてる波止場 (1955年)
あの娘が泣いてる波止場(三橋美智也)
高野公男
船村 徹
♪ 思い出したんだとさ
  逢いたくなったんだとさ …

一本刀土俵入り (1957年)
一本刀土俵入り(三橋美智也)
高橋掬太郎
細川潤一
♪ 角力名のりを やくざに代えて
  今じゃ抱き寝の 一本刀 …

岩手の和尚さん (1958年)
岩手の和尚さん(三橋美智也)
矢野 亮
吉田矢健治
♪ 大寒 小寒
  山からこがらし 降りて来た …

おいでや小唄 (1959年)
おいでや小唄(三橋美智也)
矢野 亮
中野忠晴
♪ おいでや…
  おいでんか 伊予の …

■愛媛県松山市選定の新民謡として発表したもの。毎年、松山秋祭りで録音が流れる。
お国めぐり音頭 (1973年)
お国めぐり音頭(三橋美智也)
 ♪ …

おさらば東京 (1957年)
おさらば東京(三橋美智也)
横井 弘
中野忠晴
♪ 死ぬほどつらい 恋に破れたこの心
  泣き泣き行くんだ ただひとり …

男の出船 (1969年1月)
男の出船(三橋美智也)
 
 
♪ …

おんな船頭唄 (1955年)
おんな船頭唄(三橋美智也)

藤間哲郎
山口俊郎

♪ 嬉しがらせて
  泣かせて 消えた …

■この曲は照菊の「逢初ブルース」の裏面だった。発売決定会議で多くの人々から反対意見が出された。「三橋は男じゃありませんか、それが『おんな船頭唄』だなんて…」。作詞した藤間哲郎に「どうして三橋に『おんな船頭唄』を書いたのか?」と企画の狙いを聞くと、「元来三橋に書いたんじゃなくて、西村つた江に書いた詩さ」という返事。

 山口俊郎の曲を何回か作り直して「ああでもない。こうでもない」と三人で検討しているうちに「この高音を三橋にぶつけてみないか?」と掛川尚雄ディレクターのひらめきで、この曲が急遽三橋に廻ったのである。
快傑ハリマオの歌 (1960年)
  歌:三橋美智也/東京メールクァルテット
快傑ハリマオの歌(三橋美智也/東京メールクァルテット)
加藤省吾
小川寛興
♪ 真っ赤な太陽 燃えている
  果てない南の 大空に …

関門橋音頭 (1973年)
関門橋音頭(三橋美智也)
 ♪ …

機関車物語 (1969年)
機関車物語(三橋美智也)
永井ひろし
佐伯としを
♪ ガキの頃だぜ ヤツとの出逢い
  黒い煙が おっかなかった …

木曽恋がらす (1956年)
木曽恋がらす(三橋美智也)
東條寿三郎
林伊佐緒
♪ 大手振っては 帰れぬものと
  きめていながら 草鞋をはいた …

君は海鳥渡り鳥 (1955年)
君は海鳥渡り鳥(三橋美智也)
矢野 亮
真木 陽
♪ 海の鳥だと 承知で好いたにヨー
  なまじ翼が うらめしい …

ゴエモン音頭 (1991年)
ゴエモン音頭(三橋美智也)
コナミ矩形波
    倶楽部
コナミ矩形波
    倶楽部
♪ …

古城 (1959年)
古城(三橋美智也)
高橋掬太郎
細川潤一
♪ 松風騒ぐ 丘の上
  古城よ独り 何偲ぶ …

酒の苦さよ 〜新相馬ぶし〜 (1954年)
酒の苦さよ(三橋美智也)
山崎 正
山口俊郎
山口俊郎
♪ アー
  酒の苦さが心にしみてョ
  恋のいたでが 増すばかり …

さすらい列車 (1962年)
さすらい列車(三橋美智也)
横井 弘
桜田誠一
♪ 旅だ涯ない さすらいだ
  汽笛泣かせて 汽車が出る …

札幌音頭 (1958年)
札幌音頭(三橋美智也)
 ♪ …

THE TOMBI (1979年)
THE TOMBI(三橋美智也)
矢野 亮
吉田矢健治
♪ 夕焼け空が マッカッカ
  とんびがくるりと 輪を描いた …

■「THE TOMBI」は寺内タケシプロデュースによって三橋美智也が往年の名曲「夕焼けとんび」「達者でナ」をディスコ風にアレンジされた。
佐野音頭 (1976年)
佐野音頭(三橋美智也)
 ♪ …

信濃路音頭 (1981年)
信濃路音頭(三橋美智也)
 ♪ …

下関音頭 (1973年)
  歌:三橋美智也・大月みやこ
下関音頭(三橋美智也)
 ♪ …

人生音頭 (1977年)
人生音頭(三橋美智也)
 ♪ …

船頭追分 (1956年)
船頭追分(三橋美智也)
東條寿三郎
中野忠晴
♪ 船はろまかせ ろは唄まかせ
  ヤンサノエー …

武田節 (1961年)
武田節(三橋美智也)
米山愛紫
明本京静
♪ 甲斐の山々 陽に映えて
  われ出陣に うれいなし …

達者でナ (1960年)
達者でナ(三橋美智也)
横井 弘
中野忠晴
♪ わらにまみれてヨー 育てた栗毛
  今日は買われてヨー 町へ行く …

■1960年年間シングルチャート第1位。
調布音頭 (1958年)
調布音頭(三橋美智也)
藤間哲郎
山口俊郎
♪ ハァーたま(多摩)と言わずに
  通っておいで アリャサット …

津軽じょんがら節 (1967年11月)
  演奏:寺内タケシとバニーズ/三橋美智也
津軽じょんがら節(寺内タケシとバニーズ)
東北地方民謡
(編曲)
寺内タケシ
♪ …

東京五輪音頭 (1963年)
東京五輪音頭(三橋美智也)
宮田 隆
古賀政男
♪ ハァー あの日ローマで
  ながめた月が(ソーレトトントネ)
  今日は都の 空てらす
  (アチョイトネ)…

東京100年音頭 (1967年)
東京100年音頭(三橋美智也)
 ♪ …

流れ星だよ (1962年)
流れ星だよ(三橋美智也)
矢野 亮
前田伸一
♪ 暗い夜空に ちらりと消えた
  流れ星だよ 幸福なんて …

泣くなよしきり (1959年)
泣くなよしきり(三橋美智也)
横井 弘
林伊佐緒
林伊佐緒
♪ 咲いたあやめが あの娘なら
  惚れたよしきりゃ 俺のこと …

情け無用の男 (1959年)
情け無用の男(三橋美智也)
横井 弘
古屋丈晴
♪ 港が呼ぶから 降りたんだ
  波に生まれた 男だよ …

ニコニコ音頭 (1971年)
ニコニコ音頭(三橋美智也)
 ♪ …

日本音頭 (1962年)
日本音頭(三橋美智也)
 ♪ …

白鳥の恋 (1969年)
白鳥の恋(三橋美智也)
東絛寿三郎
川上英一
♪ 白鳥うかぶ 湖で
  出逢ったとても 淋しい娘 …

果てない航路 (1957年)
果てない航路(三橋美智也)

横井 弘
鎌多俊与

♪ あふれる涙 その涙
  堪えて行くが あゝ男 …

■ジャケットに『アンコール盤』とあるのはレコードの主流が78回転のSP盤から45回転のEP盤へと移りつつあった時期の、EP盤での再発盤ということなのでしょう。

 ジャケットの右下に「このレコードは78回転盤でも発売されています」なんて注意書きがあります。
花笠音頭 (1962年)
花笠音頭(三橋美智也)
山形県民謡♪ 目出度 目出度の若松様よ
  枝も (チョイ チョイ)
  栄えて 葉も茂る …

■ご当地ソング
東村山音頭 (1964年)
東村山音頭(三橋美智也)
土屋忠司
細川潤一
♪ 東村山 庭先ゃ多摩湖
  (ソレヤレソレ)
  狭山茶どころ 人情にあつい …

船は三十石櫓は八丁 (1958年)
船は三十石櫓は八丁(三橋美智也)
東條寿三郎
佐伯としお
佐伯としお
♪ 船は三十石 櫓は八丁
  名代清水は 酒どころ …

星屑の町 (1962年)
星屑の町(三橋美智也)
東条寿三郎
安部芳明
♪ 両手をまわして 帰ろう
  揺れながら
  涙の中を たったひとりで …

慕情 (1971年)
慕情(三橋美智也)
(訳詞)
 音羽たかし
サミー・
  フェイン
♪ …

北海道函館本線 (1957年)
北海道函館本線(三橋美智也)
藤間哲郎
櫻田誠一
櫻田誠一/
 古屋丈晴
♪ 都遥かに
  今を発車の あゝ函館本線 …

北海の終列車 (1959年)
北海の終列車(三橋美智也)
高橋掬太郎
中野忠晴
♪ 深い夜霧に 汽笛を鳴らし
  あゝ北海の 終列車 …

迷子のとんびッコ (1960年)
迷子のとんびッコ(三橋美智也)
矢野 亮
櫻田誠一
♪ りんごの花っコが ほろほろほろり
  俺らの泪も ほろほろほろり …

夕焼とんび (1958年)
夕焼とんび(三橋美智也)
矢野 亮
吉田矢健治
♪ 夕焼け空が マッカッカ
  とんびがくるりと 輪を描いた …

リンゴ花咲く故郷へ (1957年)
リンゴ花咲く故郷へ(三橋美智也)
矢野 亮
林伊佐緒
♪ 生まれ故郷を
  何で忘れてなるもんか
  昨夜(ゆんべ)も夢見て しみじみ泣いた …

リンゴ村から (1956年)
リンゴ村から(三橋美智也)

矢野 亮
林伊佐緒

♪ おぼえているかい 故郷の村を
  便りもとだえて 幾年(いくとせ)過ぎた …

■「リンゴの唄」「リンゴ追分」「リンゴ村から」の3曲は戦後の10年の間にヒットした歌である。並木路子、美空ひばり、三橋美智也のそれぞれ歌手生活を代表する歌のひとつになっていて「リンゴ」を冠した歌は、幸福の女神にめでられているようである。

 「リンゴ村から」は1956(昭和31)年5月に発売され、頭から突き抜けるような高音域の唱法で売っていた三橋美智也から、抑えた低音でその魅力を引き出していた。